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「認知症とともに生きる私」(「絶望」を「希望」に変えた20年)クリスティーン・ブライデン著

最近読んだ本で心の奥からなにかを感じた本。
超・長寿社会となり、100歳まで生きることがそれほど珍しいことではなくなってきている。長く生きていると、二人にひとりか、三人にひとりというくらいの割合で、認知症になったり、癌になったりする。その前段階で、糖尿病にかかる人はもっと多いのかもしれない。ぼくも、もしあと10年、20年、あるいは30年の時間生かされているとすると、認知症かガンか、あるいは他の病気になっているのかもしれない。その前に、腰痛で腰が曲がっているかも!そうならないために、せいぜい体を動かし、少しばかりの運動もしているつもりなんだけど、まだまだ足りていないかな。

高校生の時に使った英語の参考書の中に出ていた、「運動する時間を見つけなかったら、病院のベッドの上で過ごす時間を作らないといけなくなる」という文章は今もよく覚えている。

「認知症とともに生きる私」の著者は、4月末に京都であった認知症に関する国際会議でスピーカーとして来日していたようで、その前後に、新聞では認知症に関する記事が多く出ていた。著者は46歳の時に認知症になっていることを宣告され、それから20年間、新しいパートナーに支えられながら、認知症に関する理解を広め、認知症に苦しむ人たちを助けるための運動で先頭に立って国際的な活動を続けてきた。

パソコン、インターネット、銀行のキャッシュカードをはじめとして、個人IDとパスワードは、生活していくために、必ず覚えておく(どこかに記録しておく)必要がある。
数字やパスワードが覚えられなくなるどころか、自分の家がどこにあるのか、昨日何が起こったのか(約束したのか!)、明日のためにさっき何をしたのか。そんなことの多くが、自分の記憶の中に留まることなく、全て流れ去っていったとしたら、ぼくらは今の時代に生きていくことは不可能かもしれない。クルマが運転できなくなったら、それはそれはたいへんなことだ!

そんな不可能な状況に追い込まれた人たちが、今の社会には多数いることを覚えておきたい。


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Fake

GW前半は四国に帰省。春になってお遍路さんたちの姿を目にすることが増えています。ただ黙々と道を歩き続けることは、いまのぼくには考えられませんが、いつか自分の足で四国を一周してみたいという気持ちになるかもしれません。88ヶ所を開いた空海ほど、四国に最大の貢献をした歴史的人物はいないのではないかと思います。

日本の政治で一気にメジャーの言葉になったのが、「忖度」(そんたく)だとしたら、トランプ大統領の登場でしばしば出てくるのは、Fakeという言葉かな。フェイスブックへの書き込み、メディアの報道で、fake、つまりうそ、偽り、ニセの話が堂々とまかり通るという話。

同じようにずっと気になっているfakeがあります。それはサプリメント。サプリの市場は何兆円とはいかないでしょうが、何千億円にはなっているのではないかと思います。
最近、気になってよく読んでいるブログに、ジャーナリスト・松浦晋也さんの「介護生活敗北記」というエッセイがあります。5月11日付けの「父の死で知った『代替療法』に意味なし」という文章もいい内容だと思いました。この中で、以下のような記述があります。

「薬効のない物質でも信じてしまえば効くというプラシーボ効果が存在するので、実際は効かなくても全然構わない。集まってきた患者はプラシーボ効果で勝手に「効いた」と思ってくれるので、放っておいても「医者でも直らなかった病気が治った」と宣伝してくれる。うまくすれば歌手や俳優、スポーツ選手などの有名人が引っかかって、広告塔として役に立ってくれる。効果的な集金マシンの完成だ。」

この「プラシーボ効果」ほど、無責任な話はないとずっと思っています。これを言い逃れにして、効きもししないことがわかっているサプリメントを売り続ける企業、それを何も規制しようとしない政府。それをFakeと言わずして何がFakeなのか?

松浦さんは科学技術分野を専門とするジャーナリストだけあって、ずっとお書きになられているお母様を見送るまでの介護体験の記述もFakeではなく、Realなものだという感想を持っています。

「介護生活敗戦記」(日経ビジネスオンライン)

「海女の群像」(岩瀬禎之写真集)

先週の土曜日、あるところで会ったニューヨーク在住のアメリカ人・コマーシャル写真家から教えてもらった作品集。この米国人写真家は日本に来るのは今回が2回目だとか。今回の訪日で、海外に紹介されていない日本の写真家の作品にたくさん素晴らしいものがあるということを知ったということだったので、具体的にはどんな写真家のことを言っているのかと聞いた時、一番最初に出てきた名前が岩瀬禎之。
岩瀬さんは千葉御宿の酒造家でアマチュア写真家。戦前から戦後栄え、高度成長期に終わってしまった海女という生き方を愛情を持って記録されている。
2001年97歳でお亡くなりになられたこのアマチュア写真家の作品集は、きれいなだけのヌード写真集にはない力がある。

海女の群像

Planned Obsolescence

「計画的陳腐化政策」。アルフレッド・スローン率いるGMが、モデルイヤーの概念を自動車産業に導入したのが1923年。そのアイデアは、必ずしも良い自動車を発表することではなく、スタイルを変えることによって売り上げを伸ばすことにあった。スローンは、「消費者に不満を抱かせることで新しい車を買わせる」と言ったといわれている。(以上、J.Glenn Brookshear著「入門コンピュータ科学」より)

改めてスローンが企業の経営戦略に与えた影響を再認識する。今日のコンピュータ産業はまさに「不満を抱かせることで新しいPCを、新しいソフトを買わせる」となっていないか?その不満を抱かせる方法論にはいろいろなやり方があるわけだけど。

エドはるみさんの大変身

今日からテレビCMが始まるそうですが、エドはるみさんが半年ほどで18キロの減量に成功したとか。
すごい!
うちの会社が初めて出したテレビCMに出てくれたのが、エドさんだった。彼女はかつてパソコンのインストラクターをやっていたことがあって、彼女に決めたのはそれが大きな理由の一つだった。CMに出てくれた年には、24時間マラソンに出るなどタレントして絶好調だった。うちの会社の新年会にも顔を出してくれて、とても感謝しています。
今回、18キロ減量を果たし、再度テレビに出てくる機会が増えるでしょうね。小池百合子都知事の勉強会にも参加していたという話を聞いたことがありますので、この勢いで東京都議会選にも出馬でしょうか?!

新入社員の力

4月が新年度の始まりという会社は多いことだろう。朝、体に馴染んでいないスーツ姿の若い人たちが街を歩いていた。
新入社員には力がある。本人たちが自覚していないだけで、周りの人間に目に見えない影響を与える。
先輩社員たちに自らが新人だった頃を思い起こさせる。それは往往にしてプラスの影響を与えてくれる力だ。
でもその力も、新人たちが職場に慣れ始めた頃には、すこしずつ弱まっていくかもしれない。中には最初から新人たちの力を感じない先輩社員もいるかもしれない。

うちの会社にも2名の新人が入って来た。彼らを迎えた我々はもっと頑張らなくちゃ。

音楽の力

昨日、お取引先の設立30周年記念のパーティがありました。取引先といっても、ぼくの会社の帳簿を見てもらっている会計事務所なので、普通のお取引先とはちょっと話は違います。
もう15年以上お世話になっている会計事務所で、会社を始めた2、3年目からずっと見てもらっています。
代表の先生が音楽関係のお客さんを持っていることで、これまでも1、2度、先生の顧問先の会社に所属するアーティストのコンサートにご招待いただいたことがありましたが、昨日はサプライズ・ゲストとして、Yuzuと辛島美登里さんという、先生が長くお付き合いしている2組のアーティストが2曲ずつライブで演奏してくれるという、すごいことがありました。300人ほどの出席者全員がハッピーな気持ちになったサプライズ・コンサートでした

6年ほど前、辛島さんのコンサートには行ったことがあります。いつ聞いても「サイレント・イブ」には心が震えてきますし、ステージからほんの10メートルか20メートルの距離で聞くYuzuの「栄光の架橋」も素晴らしい人間賛歌でした。

夕方に会場を出るときには、とてもハッピーな気持ちにしてくれたイベントでした。

そして夜は、映画「La La Land」を見に行きました。この映画の中でも多数の音楽が使われていますし、主人公の一人はジャズピアニストを目指す若者です。
昨日は改めて音楽の力を感じた1日でした。

PS
さらにこのイベントすべてのお客さんに持たせるお土産の一つとして、「Finishi Big」を加えてくださいました。メガバンクの副頭取をはじめとして、金融関係者、税理士、会計士たちのみなさんに、僕が初めて監訳者として名前を出した「Finish Big」を読んでいただけるとしたら、たいへん光栄なことです。


映画「LaLa Land」

あまり期待しないで、深夜終了で料金が安くなる最終回に観た映画。期待よりもずっと気にいる映画だった。
お気に入り映画の一つの「アーティスト」と同じように、スタジオを舞台にした作品。成功を夢見る若い男女の切ない出会いと別れ。もう永遠のテーマだよね。

日経新聞の「忖度」

3月も明日で終わり。もう今年の四分の1が終了する。
日経新聞が数年前に買収したFinancial Timesを読んでいます。買収後、Martin Wolfを始めとするFTの代表的なジャーナリストたちの記事が、日本語翻訳されて日経本紙にしばしば出ています。でも、ちょっと日本の政治に厳しかったりする記事はあまり見かけないような気もします。ボクの勘違いかな・・・

3月30日付のFTに、Leo Lewisという東京にいる記者(ちょっと日本に辛口の記事を書く傾向がある印象)が、日本で話題になっている言葉として、「忖度」という言葉を紹介してありました。安倍総理に対する遠慮や配慮から、周りの人間たちを始めとして多くの人間たちが行う「忖度」。

英語でこの言葉の説明として、以下のように紹介しています。

"Sontaku refers to the pre-emptive, placatory following of an order that has not been given."
"The word may not have been widely used by Japanese, but everyone instinctively gets its sinuous prevalence in government and private sectors."
"While the concept is not uniquely Japanese, few terms resonate so well in explaining Japan in the era of Shinzo Abe, the prime minister."

簡単にいうと、自己検閲。勝手に自分自身で、自分の手足を縛っていき、いつのまにか、自分の頭の中まで縛っていくような行為でしょうか。
この「忖度」という言葉は、日本人お得意の「おもてなし」と表裏の関係にあると、ボクは思っています。

FTでは、しばしば皮肉に飛んだ囲み記事やエッセイを読むことがあります。FTのジャーナリストはあまり「忖度」していないように思います。
日経新聞の皆さんも、時の権力に関する過剰な忖度をされることがないように。ご自分たちの名前では、率直でちょっとシニカルな記事を書くことに気がひけるのであれば、FTの記者たちの囲み記事でも翻訳して出されては?!

東芝の行方とミューザ川崎

昨年から川崎にあるコンサートホール、ミューザ川崎に時々通っています。今日は当日券を買って、ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団のコンサートを聴きに行きました。都内の有名コンサートホールよりも気に入ってます。もしかして日本一素晴らしいのではないかと、まったくの素人意見ですが、ぼくは思っています。小ぶりの一階フロアー、螺旋状に4階まで伸びる形状、素晴らしい音響効果。このホールでコンサートを聴くのは4、5回になるかと思いますが、毎回、とても満足しています。

ちょっと気になっているのは、東芝が存亡の危機を迎え、ミューザ川崎にも影響が出るのではないかということ。川崎に大きな工場を持つ東芝は、このホールの大きなスポンサーの一社になっています。今日のコンサートも、「東芝グランドコンサート2017」と銘打った、東芝の冠付きのコンサートでした。(だからと言ってチケットが安くなっているという印象は持たないけども)
存亡の危機を迎えるに至った経緯については新聞や雑誌で読んでいる程度で、無責任なことを言えるような立場ではありませんが、来年度以降、東芝がミューザ川崎にどのような関わりを持っていくのかについては気になります。

この韓国映画のレベルの高さに驚きました。

ちょっと話題になっているエロティックサスペンススリラー映画「お嬢さん」(原題は英語では、The Handmaiden)を見ました。
イギリス作家Sarah WatersのFinger Smith (日本語訳タイトル「荊の城」)という小説からヒントを得た映画。この映画のレベルの高さにびっくりしました。
以前、日本の映画業界で仕事をされている方から、韓国のエンタメ業界の仕事の質の高さをお聞きしていたのですが、テレビなどでもあまり韓流番組を見たことがなく、映画もあまり見た記憶がありませんでした。
ダイナミックなストリー展開、ファッションも含むデコレーションの美しさ、映像の透明感など、非常にレベルが高いです。
同じ韓国の監督のほかの作品も見てみたいですし、原作になったSarah Watersの「荊の城」も読んでみようと思います。

東京生活の楽しみ

先日、東京で生活する一つの楽しみを再発見しました。
夕方ごろ、目黒での用事を済ませた後、夕食の約束があった西新宿の高層ビル街に移動する必要がありました。
自分でクルマを運転しての移動です。クルマの運転そのものが気分転換になるので楽しみの一つではあります。目黒から高速に乗って霞が関経由で新宿に向かうルートが頭に浮かんだのですが、カーナビの指示によると五反田方面に移動すべしとのこと。ちょっと疑問に思いつつも、カーナビの「ご宣託」に従って庭園美術館西の交差点を右折し、五反田駅に向かって降りていきます。そしたら、いつの間にか、環七にぶつかる交差点を曲がったところに、池袋訪問に向かって伸びる地下を通る首都高につながる五反田入り口ができているではないですか!
クルマで移動することの多いぼくには、こんなちょっとした驚きが東京で働き、生活することの楽しみのひとつになっていることを、再発見した小さな「事件」でした。

「海岸線の歴史」(松本健一著)、「日本社会と天皇制」(網野善彦著)

日本はずっと単一民族で百姓の国だったと信じ切っている人たちもいるのかもしれませんが、ぼくはあまりそれを信じていません。
確かにアメリカやヨーロッパの一部の国のように多数の移民が国民の何割かを占めたり、さまざまな肌の色の人が歩き回っているようなところではありませんが、2000年、あるいは3000年の日本の歴史は決して日本列島の中だけで完結してきたのではなく、朝鮮半島や大陸との東アジアの国際関係は時代による程度の差はあれ、つねにダイナミックな動きをしてきたと思っています。百姓は100の姓を持つ人たちで、いろいろな手仕事や家仕事をやってきたし、日本人=農耕民族というイメージはぼくのなかでは決してすべてではない。

最近読んだ本で面白かったのがこの2冊。網野先生の本はこれまでも何冊か読んでいますが、この本は岩波ブックレットのシリーズの一冊で、講演を本にしたものでもあって、ちょっと物足りないのですが、面白い内容です。

松本先生の本は、海岸線から日本の歴史をとらえた本。ユニークな視点。「日本の海岸線をぜんぶ合わせると、アメリカの海岸線よりも長く、1.5倍、中国の海岸線よりもはるかに長く、2倍に達するのである」ところが、「現在では、日本ぜんたいの8割くらいの海岸線には防波堤が造られている印象である。(中略)コンクリートの防波堤は、津波や高波などから船や陸上の家や田畑を守るために必要なものとして造られたのではあるが、これによって海辺に住み、労働し、遊び、祈る、ということが、日本人の暮らしから遠くなって久しい」

松本先生のこの本が出たのは、2009年。3.11の2年前です。

久しぶりのシアトル、マイクロソフト訪問

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今月10日のことですが、久しぶりにシアトル、そしてマイクロソフトの「キャンパス」(彼らが本社を呼ぶ名称)を訪問してきました。ここを初めて訪問してから20年になろうとしています。この20年で目立って増えたのは、マイクロソフトのキャンパス内のビルの数とボクの白髪かな?!

いまごろAdele?!

この前ひさひしぶりにシアトルに行きました。機内の番組で初めてイギリス人歌手Adeleの歌を聴き、とても気に入りました。BBCのテレビ番組を録画したもので、歌だけでなく、「ひょうきん」で、あまり気取ったところのない彼女のパーソナリティもいいなと思いました。
帰国後、彼女がこれまで出しているアルバム3枚とロイヤル・アルバートホールでのコンサートを収録したblue-rayを購入。この一週間ほど毎日聴いています。アマゾンから届けれたCDを会社の机の上に置いていたら、それを見た社員には、「いまごろアデルですか?!」と言われちゃったけど。

特に気に入っているのは彼女のファーストアルバム。二十歳の時に出した「19」というタイトルのアルバム。その中でも、彼女にとって最初のシングルカットになったChasing Pavementsがいい。50代後半になっても、10代の恋愛感情を歌った歌にはちょっと感動してしまう。歌のタイトルにもなっているPavementsって、どんなイメージから出てきた言葉なんだろうか?公式のプロモ動画を見ると、文字通り「舗装された道」なんだけど。いつまでも冷たい反応しか返してくれない相手?!

どんな和訳があるかなと思ってネットで調べてみると、何人かの人がそれぞれのイメージで和訳に挑戦しているんだけど、このPavementsという言葉をうまく訳せている人はあまりいないような印象。

Adeleはこの前のグラミー賞でメジャーなタイトルを総なめした感がありますが、デビューしてからの10年間での成長ぶりは表情や体つきの変化にも明らかに見て取る事ができます。
デビュー当時のビデオを見ると、決して男の子にはモテなかったであろう、自分に自信が持てない少女時代のままなのに、今となっては女王の貫禄さえも感じさせるような雰囲気になっています。10年間でこんなにも変化、成長するものかと感心します。

1月終了!

今月は国内出張(京都)、海外出張(香港、ロンドン)と移動の多い一年最初の月だった。
ロンドンでは、Bettという、教育分野を中心としたICTの展示会に初めて参加してみた。アメリカで行われれる展示会と共通する点も多々あるのだけど、ヨーロッパらしい点もあって、おもしろかった。(ロシアの教育省がブースを出しているなんて、ロンドンである展示会だからこそか?!)
来月は久しぶりにシアトルに行くことになっている。
昨年12月ハワイに行ったときにはオバマ大統領の写真が入国審査のエリアに飾ってあったけども、今度行ったときには「トランプ大統領」になっているのだろう。あっと驚く為五郎だ。

映画「沈黙」 映画「スノーデン」

マーティン・スコセッシが、遠藤周作の代表作を映画化。お恥ずかしながら、遠藤周作のこの作品をまだ読んでいないまま、封切り日の昨晩観ることになりました。日本のキリスト教人口は10%どころか、数パーセントにとどまっているのではないかと思います。どうして日本ではキリスト教が根付かなかったのか?
信仰とは、神とは、日本人とは、というような大命題から、現世ご利益、転向、権力との対峙方法などなど、さまざまテーマを考えさせられる映画。決して17世紀のことではなく、いまにも続く考えるテーマ。
昨年春、長崎を訪問し、長崎のある大学の学長を務められたある知識人から隠れキリシタンのことをお聞きする機会がありました。長崎の歴史をまた尋ねてみたいと思います。

来週からは映画「スノーデン」が公開されるようですが、この映画は昨年秋サンフランシスコで観ています。ぼくはこの映画を観て、スノーデンに好意的な印象を持っています。彼はカネのためにやったのではない。ただひとつ彼が犯した間違いは、ロシアに「亡命」したことでしょうか。ロシアしか選択肢がなかったのかもしれませんが、政治的にどのような意味を持ちうるのか、その点をどのように考えているのか、聴いてみたいところです。

「沈黙」公式サイト

「スノーデン」公式サイト

機内で

2泊でホンコンに行ってました。仕事なので特にどこに行ったわけでもなく、中華料理も食べなかったので、「一体香港に行って何していたのか」と言われそうです。

帰りの機内で聞いた若手の日本のピアニストのラフマニノフにとても惹かれました。アマゾンでチェックすると、「2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席(日本人初の最高得点)で入学」とありました。さっそく、注文!

もうひとつ、映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」という映画を見ましたが、これもとてもいい作品でした。日本酒にのめりこんでしまった二人の外国人(ひとりは、イギリスから。もうひとりはアメリカから)が出てきましたが、二人に共通しているのは、JETプログラムで英語を教えるために偶然来日したということ。(二人とも日本にそれほど関心があったわけではなく、若いうちの冒険を求めていた)JETプログラムの出身者にこういう人たちがいることは素晴らしいことだなと思いました。
実はうちの実家もかつては酒屋をやっていたのだから、日本酒のことをすこし勉強してみるのもいいかも。

映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」

数年前、BBCのインタビュー番組でその存在を初めて知ったイギリス人。残念ながら、2015年に亡くなられている。(→ウィキ
ナチスのユダヤ人虐殺に抗してチェコから子供たちを救ったこと、自分が行った英雄的行為を奥さんにも話していなかったことなど、決して声高に自分の功績を宣伝するようなことはなかった素晴らしい人。
あと数日で恵比寿での公開が終わってしまうことが残念。
映画公式HP

happy new year!

あけましておめでとうございます。
昨日、今日と、テレビで録画した映画を見ました。「戦争と平和」(オードリ・ヘップバーン主演)、「アラビアのロレンス」(ピーター・オツール主演)。どちらも3時間を超える大きなスケール。「アラビアのロレンス」にいたっては、序曲、前後半の間にインターミッションまである作品。ふたつの映画からは、現在の国際政治の原点のようなものを見た気がしました。

学生の頃だったかどうか忘れましたが、かなり前に、ロレンスの「知恵の七柱」を読みました。その後、東洋文庫では完全版が全5巻ででているようなので、あらためて読んでみようと思います。
松岡正剛さんが「千夜千冊」で「知恵の七柱」を取り上げています。久しぶりにこのサイトを訪問しました。

「戦争と平和」「アラビアのロレンス」、どちらの映画も大作である所以は、人間のスケールの大きな生き方を描いているからでしょう。大きな憧れの対象でもあります。

「日本インターネット書紀」(鈴木幸一著)

一年の最後に読み終えた本。
IIJ創業者の情熱いっぱいの起業の記録。インターネットに対する熱い想いに感心しました。
著者にはお会いしたことはありません。カネもうけではもっとスマートに成功した起業家は多々いるかもしれませんが、粘り強く、信念をもってビジネスを行ってきた姿勢には心を動かすものがあります。
起業家としてぼくももっと頑張らないといけないと、発破をかけられた思いです。

2017年はこれまで以上にいい年になるようにベストを尽くします。

1941年、そして2017年。

先日、「1941 決意なき決戦 (現代日本の起源)」という本を読みました。著者は堀田江理という東京生まれでプリンストン、オックスフォードで教育を受けた方です。まず英語で書かれたこの本は、次に著者自身によって日本語訳されています。ホノルルのバーンズ&ノーブルでもこの本がありましたが、今の僕には英語で読む時間も気力もないです。

1941年、日本の指導部が開戦への意思決定を行うプロセスをたどった仕事です。300万人の日本人が亡くなる結果となるアメリカを始めとする連合国軍との戦いを決めた日本のリーダーたちが、なんと近視眼的で、感情的で、長期的プランもない、「ギャンブラー」たちであったのかを確認することができます。読者体験は決して軽いものではないです。

副題に「現代日本の起源」とあるように、著者の視野はフクシマで再度我々の目前に示された日本のエリートたちの無責任さにまでつながっています。1941年から現在まで、この国の本質的な課題は変わっていないということを改めて実感します。

実は先週二日ほど休みを取って真珠湾を見学に行きました。この本を読み始めたことが動機の一つにあります。アリゾナメモリアルが1941年の開戦の象徴だとすると、すぐそばに停泊している戦艦ミズーリ号は1945年9月2日の日本降伏を現在に伝えています。時の重光外相がサインした降伏文書は調印式が行われたデッキで展示されていました。歴史の教科書で見たあの写真の場所です。1945年9月2日、ミズーリ号は東京湾に停泊していましたが、「引退」した今は、真珠湾で静かに余生を送っていました。

数日間で往復したのでしんどかった旅行ですが、これまでのハワイ体験とはちがった意味ある旅行でした。

あと数日で2017年。来年は、会社の事業の柱となっているオフィスの資格試験をはじめて20年、ビジネススクールを卒業して30年になります。2017年はあらたな気持ちを持って迎えたいと思っています。

Happy Birthday!

今年も誕生日が来てしまった。
みんなの健康、ひもじい思いをしなくてもいいだけのおカネ、世界の平和。
会社の発展と一人ひとりの社員の成長。
Make Odyssey Great Again!が来年のぼくの目標。

海外通販で靴を買う

先月、「ロンドンでデザイン、ポルトガルで製造」を売りにしているスリッパを買いました。偶然ネット広告で見つけたブランドで、北欧風のリラックスした雰囲気。海外の初めて目にするブランドで買い物をするのに少々躊躇しましたが、それほど大きな金額でもないので、試しに買い物をしてみました。スリッパといっても、靴底にプラスチックのソールをくっつけることで、外履きの靴にもなります。

この会社、海外の顧客にも送料は無料となっています。その分、少々値段は高くなっているのかもしれません。

送られてくるまで2週間ほどかかったでしょうか。大丈夫かなとちょっと気になっていたのですが、郵便物としてきちんと届きました。

アマゾンを除くと国内通販でさせもそれほど利用しているわけではなく、ましてや海外から取り寄せるなんてことは、これまでeBayでアメリカからモハメド・アリの試合のポスター数点を購入したことがあるだけ。今回、初めてヨーロッパの会社から靴を買いましたが、きちんと届き、当然といえば当然ですが感心しました。

この会社の広告が、雑誌The New Yorkerのウェブサイトで見つけたことも、試してみようと思った理由のひとつかもしれません。

日本もクールジャパンだと騒いでいますが、英語でサイトを作り海外顧客までターゲットにしている会社はどのくらいあるのでしょうか?


「ピアニストは語る」(ヴァレリー・アファナシエフ著)

現代ピアニストの一人。ロシア出身で亡命したベルギー在住。ぼくはこの人の音楽を聴いたことはなかったけど、書評を読んでおもしろそうだったので買ってみた。一気に読んだけどもとてもいい本だった。
この本を読んで、彼の演奏も聴いてみることにしたし、彼の先生でもあったエミール・ギレリスの演奏も。
リヒテル、グールド、ミケランジェリ、ラフマニノフ、マルゲリッチなどに関する彼の意見はとてもおもしろかった。特にぼくが好きなリヒテルについて。

アファナシエフは文筆業も行っているそうで、彼の言葉や人生哲学もおもしろかった。例えば、以下のような話。

「プラトンの『メノン』などの対話編によれば、知識とは想起、すなわち自分がすでに自らの裡に持っているものを想い起こすことだということです。あなたの心は、すでにすべてを持っている。(中略)ほんとうの知識は、外から来るのではないのです。これがとても重要です。なぜならそれは、すべてはすでに自分の裡にあるということなのですから。あなたが外に出て行くのは、ふたたび自分に帰るため、自分自身からスタートし、正反対のものまで行き、しかる後に再び自分自身へと還ってくる。それが創造という行為なのです。正反対に行くことによっていったん自分を否定して、しかる後にその、自分とは正反対のものまでをも自らの一部となした上で、再び自分へと還っていく。この往還の行為こそが、ヘーゲルが口を酸っぱくして言っていた弁証法なのです。」