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ラグビー、台風、そしてクルド

昨晩の日本とスコットランドのラグビーの試合にはちょっと興奮してしまった。南アフリカ出身でラグビーのファンであるアメリカ在住の知人からはお祝いのメールが来たし、ロンドンに住んでいるイギリス人の知人からもメール。
世界中のラグビーファンが昨晩の日本の勝利に感心したのかな。
でも一方では、台風で50名を超える人たちが亡くなり、家をなくしたり、家財を失った人たちも多数でている。日本代表が決勝トーナメントに進むことになったことを喜んでばかりはいられない。
日本から遠い国では他国からの攻撃を受けている人たちがいる。シリア北部へトルコが空爆を行い、クルド人たちが多数殺されている。トルコがこの攻撃を始めた背景には、トランプがシリアから米兵を撤退させることを決め、ISを撲滅するためにいっしょに戦ってきたクルド人たちを見捨てたことがあるということだ。刑務所に入れられていたISの兵士たちはこれを機に脱走し、さらにはクルド人たちを襲撃し始めているともいう。ツイッターで人権活動を行っていたクルド人女性がISたちに虐殺された写真が出ている。
いったいアメリカはどうなっているんだ。かつてアメリカに見捨てられた中東の国の政治家の息子が東京に来たとき、「アメリカは頼りにならない、信頼しないほうがいい」と言っていたことを思い出す。日本の政治家や官僚が心の底ではアメリカを信用しきっていないことを祈るばかりだ。

「ビル・ゲイツの頭の中」

新聞か雑誌か、どこでその記事を読んだのか忘れましたが、ネットフリックス(Netflix)が制作した「Inside Bill's Brain」(ビルの頭の中)という、ビル・ゲイツのドキュメンタリー番組がおもしろいという記事を読み、その番組が見たいのでNetflixに登録してみました。最初の一か月は無料でそのあと、正会員になるかどうか、決めることができます。
Netflixは以前から知っていましたし、かれらが制作した映画『Roma』(アカデミー賞受賞)は、特別に映画館で上映されていた時、作品を観てとても印象に残っています。
今回、ネットで申し込みをし、とてもスムーズな登録プロセスに感心しました。
さて肝心のビル・ゲイツに関するドキュメンタリーですが、ゲイツとの長時間にわたるインタビューに加えて、彼の幼少期、マイクロソフトの歴史を丁寧に紹介するもので、ビル・ゲイツがゲイツ財団を通して、なにを成し遂げようとしているのか、よくわかる内容でした。
ぼくはこの番組を見るためにNetflixに登録しましたが、その価値はあったなと思っています。一か月後、正会員になるかどうか、それまでにこれ以外のコンテンツものぞいてみようと思います。
先月、Malcom Gladwellの「Outliers」をオーディオブックで「読んだ」のですが、ビル・ゲイツはこの本の中でも取り上げられています。特に、彼が13歳から18歳になるまでの数年間の間に、Lakeside という私立学校で、その当時大学生や社会人たちでも好きなだけコンピューターを使うことができなかった時代、いかに彼が有利な利用環境に恵まれていたのか、それが著者がいう「一万時間」という「訓練期間」を達成する「雌伏」期間になったのか。
「ビル・ゲイツの頭の中」と「Outliers」をまとめてみると、いかにビル・ゲイツが努力の人なのか、とてもよくわかります。

『ワンルーム・ミュージック』

MCの前山田健一のことも、岡崎体育のことも、名前さえも知らなかったけど、タイトルにひかれて録画していたNHKのEテレの番組。
録画した後に見たら、とてもおもしろかった。二人とも楽譜が読めない音楽家で、後編の番組で紹介されたゲストの眉村ちあきも楽譜が読めない音楽家。
この人たちって、デジタルネイティブの若者なんだなと思って、俗に言うデジタルネイティブの若者のことがちょっとだけわかったような気がした。
音楽理論も勉強したことがなく、感性だけで音楽を作っている彼らが10年後、いや5年後にも音楽が作れているのかどうか?
眉村ちあきは、アップルのGarage Band で曲をつくっていて、その風景が番組内で紹介されていて、これもおもしろかった。
ぼくは彼らの音楽がそれほどおもしろいとか、いいとは思わなかったけど、若い人たちからの支持があるのだとしたら、それがいまの時代の一側面なんだろうな。
NHKのEテレって、ほんとにおもしろい番組をときどきやっているね。
NHK『ワンルーム・ミュージック』

『山本五十六の乾坤一擲』(鳥居民著)

領土問題にしろ、慰安婦問題にしろ、あるいは旭日旗の問題にしろ、日本の1945年まで35年間続いた韓国統治、1931年から1945年にかけて中国さらにはアメリカをはじめとする連合国軍との戦いとその戦いに敗れたことを勉強していかないと、上っ面のことしか見えないので、すこしずつですが、歴史の本も読むようにしています。
鳥居民は、大作『昭和20年』で知られる歴史研究者で、この『山本五十六』は表題の山本五十六をひとりの主人公とするのですが、もう一人の「ダークな」主人公は、内大臣であり、昭和天皇の相談相手でもあった人物、木戸幸一。祖父は木戸孝允。
著者はさまざまな資料から、山本五十六の戦争突入中止の必死の願い(天皇に直接訴える機会を模索していたという)を、木戸幸一が「にぎりつぶした」のではないかという推論を立てている。
木戸幸一は東京裁判でA級戦犯となるも、裁判では自分の日記を提出して「いい子」ぶったというなんとも小賢しいところを感じさせる官僚あがりの人間で、どうもいけ好かないタイプのような印象を受けた。
生き残った関係者たちは、自らの立場を守るということだけでなく、天皇を始めとする皇族関係者たちを守るということもあってか、沈黙を守った人間たちが多く、著者の仮説や推理の部分が目立った。

歴史的な事実関係とは別に、いくつかの教訓がこの本からあった。
1 「位が上がれば上がるほど増えていく儀式と行事、それに合わせて限りなく不勉強になっていく」(ページ32)。
2 トップの人間は現場の情報をダイレクトに得るチャンネルを常に持っていないといけない。

すべての組織に当てはまること。いまの政治も会社も。
祭り上げられたリーダーが注意すべきことは、この時代の日本の歴史を見ると痛いほどにある。戦前の日本を懐かしむ発言をする口さきの勇ましい政治家のみなさんには、ぜひ歴史のお勉強をお願いしたい。

『キケロ_ヨーロッパの知的伝統』(高田康成著)

こういう本を読むと、いかに自分たちのヨーロッパ文化の理解が浅薄で間違ったものになっているのか、読むべき本をわかっていないのか、と思い知らされます。キケロなんて、名前程度で、そういえば岩波文庫にあったけど、特に読んだことなかったな、くらいの無知さ加減からこの本を読み始めたので、とても面白く読みました。
特に、最終章(第5章)の「西洋学の遠近法」の章からは、改めていろいろなことを教わったように思います。

・ 日本ではギリシアがローマよりも重きを置かれているが、西洋文明に大きな影響を与えたのはローマであること。
・ 日本人の読書傾向もローマの文人たちよりも、ギリシアの文人たちに偏っていること。
・ 明治の時代に出会ったヨーロッパ、その時ヨーロッパでの流行りに多大な影響を受けていて、その流行りに至るまでに積み重なっているヨーロッパにおける文化の伝統への理解が乏しいこと。

もう上げていくとキリがないほどですが、以下のような文章は、ぼくのような人間には一撃となってこたえます。

 「米英文化の輸入超過は、映画からポップ・ソングまで、あまりにも明らかであり、その根底には英語を媒介としたアメリカン・カルチャーの遍在ということがあるだろう。そして、「キャピトル・ヒル」を首都にもつ国の文化を、その根底にまでたどって、カピトリヌスの丘をもつ文化との関連で見る人は、少なくともわが国では、少数派に属する。」

日本が、あるいは日本人が、まっとうな西洋理解にたどり着けるまで、あと何世紀かかるのだろうかというのが読後の感想の一つですし、西洋だけでなく、東アジア各国の理解さえも怪しいのではないかという恐ろしい気持ちにもなってきます。

8月15日は大切な日だ。

1945年のこの日、太平洋戦争が終わった日。15年戦争とも言われる負け戦。戦った人たちは決して愚かではなかったけど、戦いそのものは愚かな戦さだったと、今からみると、そう見えてしまう。どうしてあれだけの国力の差がある国々に立ち向かっていったのか、どのグループたちが開戦への道を突き進もうとしたのか、これからもずっと考えていかないといけないこと。
総計で310万人の日本人が命を落とし、アジアの国々でも多くの人たちが亡くなった。ぼくは宗教性のある靖国には行こうとは思っていないけども、戦争で亡くなった人たちへの気持ちは持っていると思っている。

8月6日の朝日新聞朝刊のインタビューに、千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会会長の津島雄二さん(元自民党代議士)が、宗教色なく、戦没者に限定せず、国のために尽くした記憶に残したい人を弔う場としの千鳥ヶ淵の将来像を描いていた。津島先生とはまったくひょんな事で、何度かお目にかかったことがあって、もうすぐ90歳になられようかというお年なのに、ぴんと背筋が伸びた姿勢で歩かれる様子を拝見して、それだけでも敬意を持ったのだけど、このインタビュー記事を読んでとてもバランスのとれた、また国際感覚あるご意見に共感した。(国際性というのは、先生が大蔵省に在籍していた頃のフランスでの勤務が大きく影響しているようだ)

津島先生のインタビュー記事の後は、翌日7日に、歴史学者の吉田裕先生(一橋大学名誉教授)が同じコーナーに登場されていた。吉田先生が書かれた『日本軍兵士』は昨年読んだ本の中でとても記憶に残っている本のひとつ。20万部売れたのはとても良かった。この本で知ったことの一つは日本兵士の多くが最後の1年の間に亡くなったこと、戦闘ではなく、栄養失調で亡くなった兵士が多いこと、日本政府は死亡の時期や原因などをきちんと公表していないこと。政府の隠蔽体質はまったく変わっていない。(日本のエリートたちは自らの失敗を指摘されることを恐る小心者たちが集まっているのか?)それとも調査能力も、調査しようという意志もないのか?
日本軍は「兵隊は世界一、将校は世界最低」(表現は違っていたかもしれませんが)というような言われ方をされていたと、どこかで読んだことがある。今の日本の組織にも言えることだろうか。

もうこの辺で止めよう。戦争のこと、今の日本社会があの戦争からどれだけのことを学んだのか、リーダー(エリート)たちはそう呼ばれるにふさわしい仕事を果たしているのか、リーダーは責任を取ってきたのか?まず自分のことをしっかりと振り返りたい。
最後に4年前のこの日、海外出張から帰ってきた翌日だった2015年のこの日、愛犬が月の世界に旅立っていった。二重の意味で8月15日は大切な日。

映画「存在のない子供たち」

久しぶりに映画館でみた映画。新聞各紙では非常に高い評価を受け、紹介もされている映画ですが、ぼくが入った時間は館内はがらがらで残念な気持ちになりました。
中身は、監督の発言を引用しながらの中東を専門にするジャーナリスト、川上泰徳さんによる記事を読んでいただけるとよくわかります。
→川上泰徳 「中東ウォッチ」(検索をしてください)
また公式ホームページもあります。
映画公式ホームページ
主人公の男の子の存在がとてもたくましく、優しくて、感動的。試練が彼を鍛えていき、大人になった時、彼がどんな仕事をするのか、とても楽しみ。

熱い8月、そして映画「スター誕生」

いつの間にか2019年も8月半ばになろうとしていますね。8月はたいせつな月。わが家の最初の♀の甲斐犬カイさんも、高知の父も、月の世界に旅立っていったのはこの月。
♂の甲斐犬クウ太郎は今年11月の誕生日で16歳。あんなに元気だったクウ太郎も、年と暑さには勝てません。(飼い主も同様!)
冷房を適度に使いながら、彼(彼の飼い主も含めて)の体調管理に気をつけるようにしています。

先月は2度アメリカに仕事で行ったのですが、2度目、ニューヨークからの帰国便の機内で、映画「スター誕生」を観ました。Lady Gagaが主演している映画で、彼女のことは名前くらいであまりよく知らなかったのですが、とてもいい映画で感動しました。
共演した男優であり監督でもあるブラッドリー・クーパーが素晴らしい!ちょっとカッコよすぎるよ。終盤、悲劇が起こるけども、それを乗り越えていくであろう主人公アリー(Lady Gaga)の歌もとてもよかった。
主題歌「Shallow」はお気に入りの歌になりました。
Shallow

一か月の間に西海岸、そして東海岸

先週ラスベガスであったマイクロソフトのInspireというイベントに初めて参加しました。(7月15日、16日)マイクロソフト一社でラスベガスのホテルやコンサートホールを借り切ってしまうような規模のイベントで、マイクロソフトのパワーを実感させられたイベントでした。

ラスベガスにはサンフランシスコからの乗り換えでしたが、この砂漠の町に来るには人っ子一人住んでいないようなはげ山や岩山の上を飛んでいくわけで、機内から眼下の景色を見てあらためてアメリカの自然の大きさと厳しさを想いました。17世紀から18世紀にかけて、鉄道が敷かれる前の時代ですが、アメリカ大陸を横断した冒険者たちはすごかったな。

今度の週末からはMOSとACAの世界学生大会があるのでニューヨークに行きます。今年は3名の学生たちを派遣し、社員2名に同行してもらいます。
一か月の間に、西海岸、東海岸と、2度にわたってアメリカに行くのは、長いキャリアのなかでも初めてではないかな?!

グレートイミグレーション

朝日新聞の「語る」コーナーに、探検家の関野吉晴さんのインタビュー記事が連載されている。大学の先輩。ぼくが大学生のころからの有名人のおひとり。14回目になる昨日の掲載がおもしろかった。
「グレートジャーニーについて、いまは異なる思いを抱く」という見出しのあと、以下のような考えを言われている。
旅を始める前は、人類が世界中に拡散したモーチベーションは好奇心や向上心では、と思っていた。一番遠くへ行った人は最も好奇心の強い人ではないかと。でも、一番遠いチリのナバリーノ島は狩りの獲物もいない。純粋なヤマナは90代の女性一人だけになり絶滅寸前。人口が増えて弱い人が押し出されたのではないかと考えるようになった。本当に弱い人は滅びたが、押し出された中でもフロンティアでパイオニアになったグループが、そこを住めば都にしていったのではないか。今はグレートジャーニーという名前は間違っていて、「グレートイミグレーション(移民)」なのではないかと考えている。その流れはいまも続いている。

日本にもウィグル族の人たちがかなり滞在していると聞く。なかには日本国籍を取った人たちもいるとか。彼らは政治的な理由で故郷から押し出された人たち。彼らにとって日本が「住めば都」となるのか。

有料会員へのdis-service

Financial Times は紙とデジタル版を、Economistはデジタル版を購読しています。どちらも有料会員。ちゃんとお金を払っています。ただ、有料会員が記事を読むときにも広告が頻繁にでてくることにいつも憤慨しています。日本のメディアも有料会員であったとしても広告をバンバン出していると想像しますが、メディア側にはちょっと考えてもらいたい。
Sportifyに入ろうかどうしようか考えています。有料会員になると広告に煩わされることなく音楽を楽しむことができるということをうたっているようです。YouTubeでも同じようなメッセージを有料会員になることの誘い水にしています。

有料会員=優良会員という見方があるのかもしれません。金を払ってでもきちんと記事を読んでくれている人たち、ということで。でもカネを払ってでもコンテンツを読んでくれている人たちに気持ちよく記事を読んでもらう環境を作らないようだと、永遠にお客さんがいるなんてタカをくくらないほうがいいのでは?
ぼくもEconomistのデジタル版をカネを払ってまで購読するのはやめようかどうしようかと考えています。

国民感情

アメリカがイランの最高指導者のハメネイ師に「経済制裁」を課すと言っている。ハメネイ師がどういう人なのかまったく知らないけども、イランの最高指導者がアメリカに資産を持っているとは到底思えない。ハメネイ師がイラン国内で国民からどのように思われているのか、慕われているのか、敬意を持って見られているのか、そのあたりのこともよく知らない。
ただ、今回アメリカがイランの「最高指導者」に対して、大国らしからぬ言葉で非難を浴びせるのを聞いていて、韓国の国会議長か誰かが日本の天皇について発言していたことを思い出した。その発言内容について云々することはしないけども、他国の指導者や元首と言われるような人について言及する際には、相当な注意、慎重さを持って発言するべきではないかと思う。
国民の間でどの程度の支持があるのかは別にしても、他国から、それもあまり敬意を持って見られていないような国から、たとえ正当な点があったとしても非難されたり、罵られるようなことがあると、国民感情としては決してよろしくないものがある。

悲劇よりも喜劇を

オペラ「セビリアの理髪師」を観ました。オペラは久しぶりでこの作品は初めて。それなりに長く生き、ある程度人の生き死にのようなことも見聞きしてきたせいか、悲しみや苦しみを見せられるよりも、一時であったとしても軽さと明るさを味わわせてくれる喜劇がいい。昨晩はオペラでは数少ないこの喜劇作品を楽しむことができました。イタリア・ボローニャから来た歌劇団の歌と演技を十二分に楽しむことができました。歌と恋は人生の喜びであり、励まし!

名医の条件

録画しているBBCのHARD Talkを見た。数日前の放送に世界的な心臓外科医のSamer Nashefがでていた。
手術が成功するためには手先の器用さなんかよりも、観察力、構想力、的確な意思決定が重要だと。まったく同じことを日本のある有名な先生からもお聞きしたことがある。手先の器用さとか、「神の手」というような表現を、多くの日本人は好きなんだろうか?そういう言い方をしている限り、「職人芸」の域を超えた、たいせつなポイントを見ることはできないようになってしまうと思うのだけど。

この心臓外科医も自身の心臓に問題があることが判明して、同僚に治療してもらったそうだ。自分自身が患者となって初めて患者の気持ちがわかるようになったとも言っていた。徒然草にも、持ちたくないのがずっと健康な友人、なぜなら彼らは病人の気持ちがわからないから、というような記述があったように記憶している。名医の条件には自分自身が一度病気をしてみることというのも入るのかもしれない。
BBC Hard Talk

3泊の四国旅行

6月5日から松山、宿毛、檮原に泊まる3泊の四国旅行。初日の松山ではお取引いただいている地元の大学を訪問。お時間をいただいた先生方に感謝。その夜はぼくがもっともお世話になった先生とほか2名の南宇和高校関係者と夕食。88歳になられた先生がこれからもご健在であることをお祈りしています。翌日は松山から宇和島まで列車、宇和島からはレンタカーで母が待つ宿毛まで。7日朝、檮原の町長さんにお会いするため、宿毛から宇和島経由で檮原まで。檮原は山間部にある人口3500人の小さな町。高齢化が進む中、なにかお役に立てることがないかと思っています。8日朝は檮原のセラピーロードを地元のガイドさん(腰がピンと伸びた80歳!)に案内してもらって2時間ほど歩き、そのあと檮原から高知まで運転し空港でレンタカーを乗り捨て。空港に行く前にはずっと気になっていた高知市内の蔦屋書店をのぞいてみる。ここは書籍の販売だけでなく、多数の飲食関係のお店がはいっていて、市内で絶大の人気である「ひろめ市場」が観光客用だとしたら、ここは地元の若い人たちが集まるところという印象。今回は3泊したので余裕がある日程だった。毎回このくらい余裕がある四国訪問だとうれしいのだけど。

特別のコンサート

昨晩、東京オペラシティであったコンサートは特別なものだった。ピアノアルゲリッチ、指揮小澤征爾のベートーヴェンピアノ協奏曲第2番。ライブでこの曲を聴くのは初めてだったように思う。30年前、ボストンの学校に通っていたころには、当時ボストンシンフォニーの常任指揮者だった小澤が指揮するコンサートにはしばしば通っていた。日本に帰ってからも1、2度は小澤のコンサートには行ったと思うんだけど、昨晩の小澤の老いた姿を見て30年前、さっそうとステージに登場していた頃からの時間の流れと人は老いていくことをあらためて感じた。
アルゲリッチは、小澤の保護者のごとく、老いた小澤をささえるように、コンサートを楽しんだ観客の拍手にこたえるために何度もステージ中央に立ちあいさつを繰り返していた。
そしてもうひとつこのコンサートを特別なものにしたのが、上皇ご夫妻がいらっしゃったことだった。観客は、前方だけでなく、後方にも向かって、長い時間にわたって大きな拍手をした夜だった。
水戸室内管弦楽団の演奏も素晴らしかった。初めて聞いたA.ウェーベルンの「弦楽のための5つの楽章」(指揮者なし)が良かった。

「メリット享受の側が負担を」に賛成。

5月18日の朝日新聞朝刊に、キャッシュレス手数料に関して、メリットを享受する利用者に負担してもらいたいという意見を、株式会社「旅籠屋」社長の甲斐真さんという方が書かれていた。賛成だ。キャッシュレスが進まない理由はクレジットカード会社などがチャージしてくる手数料が高すぎるというのが大きな理由の一つ。ぼくの会社でもお客さんがホームページからお申し込みいただくとき、クレジットカードの支払いをされる方が増えた。10年前、あるいはビジネスを始めた頃から考えると、隔世の感がある。
多くの企業、特に中小企業は薄い利幅でビジネスを行なっている。10%の利幅があったとしても、クレジットカード会社に5%や6%の手数料を払っていては、利益を出すことは難しくなる。
中小企業のオーナーとしてビジネスをやっていると、「同病相憐む」という訳で、他の会社の懐具合も想像してしまう。そうそうネットで買い物をするわけではないけど、何か買い物をするときには、出来るだけその商品やサービスを提供している会社から直接買うようにしている。CDやDVD、ブルーレイだけはアマゾンで買っているけど、いわゆる「モール」というようなところでは買わない。間に入る今では大企業となったネット企業は十分儲かっているわけだから、できるだけ中小企業にお金が落ちるような買い方をしたい。

ポイントもいらない。ポイントらしいもので考慮するのは航空会社のマイルだけ。ポイントに左右されて同じところで買うことを無意識のうちに自分に強制するなんてことにはならないようにしている。

今の政権は強権で知られているけど、ケータイ電話の料金だけでなく、クレジットカード会社などの手数料も低くするように「ご指導」いただきたいものだ。(これは冗談です)
Suicaのユーザーとして思うのは、それなりにキャッシュレスは進んでいるのではないかということ。これ以上のキャッシュレス化を進めていきたい理由がそれほどあるのであれば、海外との比較ということを理由にするのではなく、どれだけの社会的メリットがあるのかをきちんと説明してもらいたいし、現金を使わない取引にかかる手数料をもっと低くしてもらいたいと強く思う。中小企業の利益率がますます低下するのは反対だ。

還暦?!

ケータイ電話に高校の同級生からのメッセージが入っていた。今年われわれは還暦だから集まりましょう、とのこと。愛媛県立南宇和高校の卒業生で東京あるいは首都圏で働いている人たちはどのくらいの数になるのだろうか?卒業生の集まりや同級生との集まりには一度も参加したことがない。同級生の集まりには声をかけてもらったことはあるけどスケジュールが合わず参加できなかったことがある。
名前さえも正確に記憶になかったりするし、ましてや顔を見ても名前は出てこないかもしれない。それはきっとお互い様だろうけど。
来月は仕事で松山に行った際、ご退職後松山にお帰りになられた、ぼくが最もお世話になった先生のお一人とお会いすることになっている。南宇和高校もかつては8クラスか9クラスあったはずだけど、いまでは一学年4クラスになっていると聞いている。田舎の学校の少子化は都会の学校以上のスピードで進んでいるはずだ。
あまり過去は振り返らない。でも、何十年ぶりに同級生に会えるとしたらきっとおもしろいだろうと思う。

プラスチック「汚染」

ここまで「汚染」が進んでいるのかと、この動画を見て愕然としました。
野鳥たちの胃袋の中にまで、これだけのプラスチック破片が入っていたなんて!
プラスチック汚染が進むのは海だけではないことを改めて実感しました。

https://www.instagram.com/p/BxnIos-nXJb/?utm_source=ig_web_copy_link

気になっていたクルマを初めて街で見た。

今年の初めかな、国内のある自動車メーカーが発売した小型SUVが気になっていました。大した理由はないのですが、質感の高さと選択できるクルマの塗装(のカラー)が気に入ったという理由で。そのSUVの上級車は米国市場を意識したもので、日本の道路にはすこし大きすぎるのではないかと思うのですが、大型の高級車をよく見かけます。大きなクルマよりも駐車が易くてちょっと狭い道などでもあまり不安にならずに通っていけるサイズのクルマがいい。
で、その気になっていたクルマを初めて街で見かけました。なぜそんなことをここで書いているかというと、プレートの番号がぼくの誕生日と同じ月日だったから。このクルマのオーナーも同じ日に生まれたのかな?そして同じクルマが気に入ったのか?
いま乗っているクルマはまだ1年半ほどしか乗っていないので買い替える予定はまったくありませんが、その国産車を試乗してみたい気はあります。

クウ太郎近況、司馬遼太郎「空海の風景」、RCサクセション「サマータイムブルース」

今年11月の誕生日で16歳になるクウ太郎ですが、この1年、いや半年ほどで一気に老化が進んだように思います。動きが緩慢になっただけでなく、いわゆる「ボケ」が進んだように。GWは数日クウ太郎と一緒に山に行ったのですが、東京に帰った日から体調が悪くなり、その夜から動物病院通い。クスリと点滴のおかげで元気になりましたが、ボケ状態は変わらず。15歳というと70の老人でしょうか、それとも80の老人でしょうか?認知症は人間だけでなく、犬にもあります。2015年に亡くなった「永遠の愛犬」カイ(♀の甲斐犬)も晩年の何年かは認知症状態でした。
自分の年齢を考えると、クウ太郎が最後の飼い犬になるかもしれないけど、どうしようかな・・・いろいろと面倒なことは続々と発生しますが、犬たちとの生活はなんだ噛んだ(!)と言っても、楽しいことが多い。

今週は2泊で高知に帰省。高知にも認知症の大切な人がいるので、こちらでも気長に会話。
高知でも時間があると行く本屋が二つ。一つは高知市内の金高堂。ここで『「空海の風景」を旅する』を購入。「空海の風景」は上巻を買ってあって読んでなかったんだけど、この「旅する」はとても読みやすい。で、司馬の本にすぐに入っていくことができた。
宿毛の明屋書店では、忌野清志郎著「ロックで独立する方法」(新潮文庫)を購入。RCサクセションの「カバーズ」というアルバムがいい。このアルバムのことは、NHKのラジオ番組で知ったんだけど(忌野清志郎没10周年)、早速購入して聞いてみると、たいへんいい!この曲なんて、最高に愉快!

「サマータイムブルース」


四国出身で生まれた町にも育った町にも、弘法大師(空海)が残した札所があるというのに、これまで空海の思想や辿った道について、あまりにも無知で、大いに反省しています。

鳥たちの始業時間

GW中も普段と同じように日の出前くらいに起きていました。4時くらいだとまだ暗いので鳥たちも一日の仕事にとりかかっていないようですが、日の出前でも、4時半くらいになってまわりの景色がすこしずつはっきりしてくると鳥たちのさえずりが聞こえてきます。この時間が好きです。

鳥とは関係ないのですが、GW中に読んだ本の中では、「めぐり逢った作家たち」(平凡社)というエッセイが良かった。作者の伊吹和子さんは谷崎潤一郎はじめ、川端、井上靖、水上勉、有吉佐和子、司馬遼太郎などを中央公論在籍中担当していた編集者。編集者としてこれら大作家たちから高く信頼される仕事をされたのに、ご自分はたいへん控えめな方。「京女」のかがみ?!

この方の文章をよみながら、須賀敦子さんのエッセイを思い出しました。お二人ともすごい力をお持ちなのに、ご自身の「売り込み」に関しては、とても謙虚な印象。

「日本の同時代小説」(斎藤美奈子著)

彼女が書いている東京新聞のコラムは読むようにしていますが、お書きになられた本を読むのは初めてではないかと思います。新聞等で好評を得ているので、読んでみました。岩波新書で270ページほどの適度の長さですが、読みやすい文章、気持ちのいい文章の流れ、スマートな作品のグルーピングのおかげでとても楽しく1960年代以降の日本の文学の流れを辿ることができました。
気に入ったので、岩波新書からでている彼女のほかの作品(「文庫解説ワンダーランド」「冠婚葬祭のひみつ」)も読んでみようと思います。

ZARD 「永遠」

今夜、NHKの「Zard永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」を2時間見てしまった。My Little Loverもそうだけど、彼女たちが現役で活躍していた頃にはほとんど聞いたことがなかった人たち。ZARDはCDシングルで「永遠」は昔買って聴いていたんだけど、これは「失楽園」のテーマソングに使われていたことが大きいかな。
知り合いでZardの大ファンがいて、その方は僕よりすこし上の方でTV業界にも深い付き合いがある方だったんだけど、彼がどうしてZardのファンだったのか、今度会う機会があれば聞いてみたい。
Zardのファンにはなれそうもないけど、さっき25周年のベストアルバムと、「永遠」のアルバムを注文した。坂井泉水の歌詞を味わってみようと思う。

映画「ROMA」

昨晩、久しぶりに映画を観にいった。家の近くの映画館では昨晩がこの映画の最終日だったので。
ネットフリックスがカネを出して作った映画で、アカデミー賞を受賞した。
タイトルは「ROMA」とあるけど、舞台はメキシコ。白人家庭でメイドとして働く若い原住民の女の悲哀を柱に描いたもの。でも雇い主である白人家庭も夫は別の女のもとにさり、妻は4人の子供を抱えて仕事を始めないといけない。
メイドは家族の一員として受け入れられていて、子供たちも彼女にはとてもなついている。哀しいこと、楽しいこと、危険なことが起こり、そのなかで裏切りがあり、逃避があり、でも一方では喜びや笑顔や決意もある。
タイトルがなぜ「ROMA」なのかは知らないけど、きっとローマ時代から同じようなドラマを人間は繰り返してきたのだ。永遠の道はROMAに通じる。そんな言葉があったような気がする。だからこの映画のタイトルはROMAでいいのだと思った。